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脳室周囲白質軟化症(PVL)の治療 平成26年以前の小児患者様方の様子 2
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PVL(脳室周囲白質軟化症)、PVL合併症、てんかん発作、点頭てんかん、ウエスト症候群、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、水頭症、網膜剥離、小脳失調、低酸素性虚血脳症、新生児仮死、その他

 

Y.Sちゃん(1才9ヶ月)

治療内容:
てんかん発作 / 自閉症 / 脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

デパケンシロップ服用。血管腫あり。食事は経管栄養にて摂取。首すわり、言葉や寝返りはまだできない。笑い声だけは出せるようになる。全身の緊張を取り除き、知的能力、理解能力を回復させることを目標にしましょう。

D.O君(5才10ヶ月)

治療内容:
脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症) / 小脳失調

自力歩行はまだできず、伝え歩きが可能。言葉の理解はできますが、呂律が回らない、上手に言葉を話せない。小児脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)に、小脳失調が重なっているので、自力歩行を目指すのではなく、知的能力に重点を置いた治療方針を立てる。

M.Iちゃん(2才6ヶ月)

治療内容:
てんかん発作 / 脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

出産事故により、低酸素性虚血脳症(重度)あり。左耳の難聴。全身の緊張が非常に強く、各関節が強い屈曲状態となる。治療を開始して1ヶ月後、チャイルドシートでベルトを締める時、いつもは大腿部が屈曲して上がってしまうため、締めにくかったのですが、大腿部の屈曲が緩み、すんなりベルトを締めることが出来たそうです。ゆっくりですが、多くの機能や能力を伸ばしましょう。

Y.R君(1才10ヶ月)

治療内容:
脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

両側の脳室内出血、眼振あり。寝返り、ズリバイをする。右半身より左半身の緊張が強い。眼振があった場合、予後が難しいところがあります。ゆっくり時間を掛けて行きましょう。知的能力の向上を主眼にし、緊張はこれ以上進まないことを目標にする。

K.S君(5才6ヶ月)

治療内容:
脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

脳波異常、眼振なし。異常所見なし。病院から小児脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)と診断される。寝返りは出来ますが、お座りが出来ない。移動時はズリバイ。この当時は「3週間特別治療」は存在せず、飛躍的な治療法がまだ確立されておらず、3才以上から治療をスタートさせる場合、十分な回復は困難でした。幼児から治療を始めていれば間に合っていたと考えられます。当時は、緊張を大きく取れたレベルで治療を終了しました。

K.Fちゃん(2才0ヶ月・双子)

治療内容:
脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

双胎間輸血症候群、出生時体重1,000g。非常に出生時体重が少ないお子さんです。症状としては回復ラインが重く、当院当時の治療内容では十分な対応が出来なかったお子さんです。ですが、手関節、足関節の過緊張は随分取れ、大きな回復を見せました。

M.Iちゃん(2才10ヶ月)

治療内容:
脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

左足が内転気味。1才3ヶ月で歩き始めますが、歩き方が不安定で両足のかかとが浮いてしまう。治療開始から3ヶ月後には、かかとが随分着くようになり、6ヶ月後にはかかとをきちんと着けて歩けるようになる。

H.R君(3才8ヶ月)

治療内容:
点頭転換・新生児仮死/脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

37週、2,700gで出生。現在知的能力は10ヶ月程度。デパケンSを服用。小発作は一日に何度もある。言葉が出ない。運動機能面は、全体的に緊張が強い。両の手はいつも「グー」をしている。寝返りはOKですが、ズリバイなどの移動は出来ません。多くの回復は困難ですが、緊張が進まないようにすることや、知的能力を伸ばすことを目指します。

U.Hちゃん(1才8ヶ月)

治療内容:
てんかん発作 / 脳性麻痺・PVL(脳室周囲白質軟化症)

テグレトール服用するも、薬を飲み始めてから発作が出るようになったと。首も座らず寝たきりに。反り返りが大きいことが気になる。食べる時は、呑み込みが悪いのでこぼしてしまうと。緊張を徐々に取っていくこと、知的能力を上げることを目標にしましょう。

 

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