脊髄小脳変性症 当院の実績紹介

脊髄小脳変性症
脊髄小脳変性症(以後SCD)とは、緩徐進行性の小脳性運動失調を中核症状として発現する。経過と共に更に種々の神経症状が重なり合う神経変性疾患群の総称である。 大別すると以下の疾患が含まれる。
- オリーブ橋小萎縮症(OPCA)
- 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)
- 多系統萎縮症(MSA)
- 小脳皮質萎縮症(CCA)
- Shy-Drager症候群(SDS)
- 進行性核上性麻痺(PSP)
- 線条体黒質変性症(SND)
主症状
ふらつきなどの歩行障害。呂律が回らない。大きな声を出せないなど構音障害。目が回る。眼振などの眼球障害。排尿障害などの自律神経症状の出現などがある。また、疾患によっては運動の伝達路である錐体路だけでなく、錐体外路障害が発現した場合、不随意運動やパーキンソニズムなども起こる。
近代医学の試み
SCDにおける病院での対応は、治療効果があるとして、運動失調改善薬であるセレジストを処方する先生がいるようだが、殆どの先生方、患者さんは効果がないと判断している。他に勧められることは、理学療法(PT)ぐらいなものであり、決定的な治療法が無いとされている。
当院での治療法・実績
特異的配欠及び、刺激法により、以下の改善がみられた。
- 動くものを見ると、目がくらくらしふらつきが強くなっていたが、目のくらくらが治り、ふらつきが改善された。
- 下肢に力が入るようになり、歩行時の安定感が増した。 3. 言葉に力がなかったが、力強く話せるようになった。
- 呂律が回らず話す言葉がはっきりしなかったが、発音が明瞭になった。
- 階段の昇降が不自由で手すりにつかまらないと歩けなかったが、手すりを持たずに歩けるようになった。
- 足を高く上げることができなかったが、力が入るようになり、高く上がるようになった。下り坂を歩くと力の調節が難しく歩き辛かったが、改善され、歩行しやすくなった。etc…
令和4年より新設
当院では、多くの疾患に「自律神経」が深く関与していると考えております。「自律神経」は「脳神経」だけでなく「免疫系」とも連動して人体を正常化させる働きを持っていることは、医学では広く知られております。脳神経には「運動機能」、「言語野」、「空間認知」、「視覚」、「聴覚」などといった各神経の専門細胞が集合した場所であり、免疫系は、体内の外的因子を消滅させる役割を担っています。そして現在当院では、体内で発生した様々な「病巣」を「回復」させる役割を担っているものとして、「自律神経」が主となって働き掛けを行っていると結論付けております。各脳神経疾患、免疫系疾患にも、「自律神経」の活性化は非常に有効であり、効果が期待できると考えております。是非こちらもご一読下さい。
お気軽にお問い合わせ下さい
当院にご関心のある方や、通院はしないけれど自分の病気や症状についていろいろ知りたい、相談したいという方等、小さな質問でも随時お答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
尚、鍼治療の効果と症状の改善は、病気の軽重・種類・発症時期・患者の体質・年齢・体力など様々な状況によって左右されますので、先ずご相談ください。