『心』ってなんでしょう。日本の『心文化』はいったい何を形成していったのでしょうか。世界中の著名人達から見た「日本の姿」について、下記に掲載しますので、読者の皆さんには是非、記憶して頂きたいと思っております。
1.フランシスコ・ザビエル(1506~1552 スペイン貴族 キリスト教宣教師)
「とても気品があって、驚くほど理性的。慎み深く道理に従い、その他様々な優れた素質がある。日本人は、ヨーロッパの最先進国の人々ですら、足元にも及ばぬほどの、高い文化とモラルを持っている。今まで発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は見つけられないであろう」
2.エンゲルト・ケンペル(1651年生まれ ドイツ人 博物学者)
「世界中の如何なる国民でも、『礼儀』という点では、日本人に勝る者はいない」
3.エドウィン・アーノルド(1832~1904 ナイト爵 イギリス人探訪記者)
「地上で天国、或いは楽園に最も近づいている国だ。まるで神の様に、国民の優しい性質は更に美しく、その魅力的な態度、その礼儀正しさは、謙譲ではあるが卑屈に堕(だ)することなく、精巧ではあるが飾ることもない。これこそ日本を、人生を生き甲斐あらしめる殆ど全てのことにおいて、あらゆる他国より一段と高い位置に置くものである」
4.トーマス・グラバー(1838~1911 スコットランド生まれ 武器商人)
「幕末に、長州、薩摩、肥後など各藩とは何十万、何百万両の取引をしたが、賄賂は一銭も使わなかった。賄賂を懐に入れるような武士は1人も居なかった。みな高潔かつ清廉であったため、賄賂をしたくても出来なかった。このことは是非、特筆大書して後世に伝えて頂きたい」
5.タウンゼント・ハリス(1804~1878 ニューヨーク生まれ 初代駐日総領事)
「日本人の容姿と態度に甚だ満足した。日本人は如何なる民族より優秀である。これまでに見たどの国よりも簡素さと正直さがある。態度も丁寧で、不潔さというものが少しも見られない」
6.ラフカディオ・ハーン(小泉八雲 1850~1904 ギリシャ生まれ英国籍 探訪記者)
「その並外れた善良さ。奇跡的とも思える辛抱強さ。いつも変わることのない勤勉さと素朴な心。相手をすぐに思いやる姿に目をみはるばかりだ。日本の文明は、物質的には発展途上国だが、道徳面では西洋文明より遥かに進んでいる。日本には美しい心がある。日本人は何故西洋の真似をするのか」
7.アインシュタイン語録(一部抜粋/ユダヤ人 1879~1955)
『世界の未来は進むだけ進み、その間に幾度か争いは繰り返されて、最後の戦いに疲れる時が来る。その時人類は真の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならない。この世界の盟主なるものは武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜き越えて、最も古く、最も尊い家柄でなくてはならない。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々に、日本という尊い国をつくっておいてくれたことを』
戦後すぐより世界中で、かつての日本の様に人類の理想となる「秩序国家」はどの様にすれば形成されるのか、研究が盛んに行われております。日本は何故、風紀、節度、道徳や品格が反映される「理想秩序」を実現せず、欧米が進める「人工知能」、「IT社会」、「快適」、「楽しい」、「便利」社会に突き進んでいるのでしょう。子供達を取り巻く「社会の在り様」は近年、麻薬の蔓延、多種多様の犯罪、児童虐待、自己中心的な大人、「いじめ」、「不登校」、「自殺」、「ニート」、「引きこもり」、「3年以内の離職者」が爆発的に増え、風紀、節度が乱れ崩壊し、道徳観、品格もなく、日本社会そのものが荒廃した社会に変貌しております。次世代を担う現在の子供達、これから生まれ出る小さな命に、荒んだ社会を受け取らせることになります。前々回のコラムで触れた、2つの街を思い返して下さい。「便利」、「快適」を選んだ犯罪社会の街と、「人格者」で埋め尽くされ、犯罪が一切存在しない理想とする希望に満ちた「安心な街」。皆さんは子供の手を引いて、どちらの街に将来住みたいですか。
次回は、『心を正しく育てる』について触れていきたいと思います。