令和4年6月、「自閉症専用」ページがオープンとなりました。現在「自律神経」を活性化させる方法で、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)のお子さん方を臨床検査中ですが、令和4年8月現在、どのお子さんも様々な変化を見せ始めており、自閉症の原因が「自律神経」の損傷によるものであると、正式発表できる日が近づいているのではないかと考えています。

この医療コラムでは、2つの点について申し上げておきたいことがあります。1つは、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の違いについて。2つ目は、癇癪、パニック、大声を出すこと(*自傷行為の出現)について触れておきましょう。

 

1.自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の違いについて。

現在の医学界では、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の違いについて様々なことが言われておりますが、当院の見解は大きく異なります。提唱する内容が異なるのは当然かも知れません。イギリス、アメリカ、日本では同じようにその原因が、「脳神経」、「遺伝子」としておりますが、当院では「自律神経」と提唱しているのですから、特徴の違いについても見解は異なります。

自閉症のお子さんがいらっしゃる親御さんも、気付かれていらっしゃると思いますが、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の主症状が、随分似ていることにお気付きでしょう。「落ち着きがない」はADHDだけでなく自閉症も同じです。パニックを起こすことは自閉症だけでなくアスペルガー症候群の男児でも時折起きます。当院では分かり易いという意味で次のように解釈して頂いて構わないと考えております。一つの例えとして、「脳出血(半身麻痺)」を参考にしてみましょう。

脳出血が重い場合、四肢麻痺(全身麻痺)が起こり、出血が中等度の場合半分の半身に麻痺がおこります。そして損傷が軽度の場合大きな麻痺は見られないものの、軽度の麻痺が手や足に若干現れます。「脳出血」が起こった場合、出てくる諸症状の属性も、どの症状も同じ「運動麻痺」という属性が一緒になります。自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の場合はどうでしょう。運動麻痺など起こりません、何故なら「脳神経」は関与していないからです。ですが自閉症をはじめとする各疾患の諸症状が似通っているのは、「属性」つまり原因が同じところから発生しているからです。

疾患ごとの特徴の違いは、「自律神経損傷」が大きい場合、自閉症の症状が現れ、損傷が中等度の場合高機能自閉症、アスペルガー症候群が起こり、損傷が軽度の場合ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)が発生すると考えております。

 

2.癇癪、パニック、大声を出すことについて。(*自傷行為の出現)

自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の子供達の中で、時折問題となっているものに、癇癪、パニック、大声を出すことがあります。通常癇癪、パニック、大声を出すのは男の子が殆どです。何故女の子では起こらないのでしょう。それは「脳」の男女差に由来するからです。幼児期の男児、女児の成長を追っていくと良く分かります。男の子の特徴は「言うことを聞かない」、「無我夢中になって親の話を聞かない」といったことが毎日起こり、親御さんはさぞ手を焼かれていることでしょう。それに比べ女児は「おままごと」が好きで「物分かりが良い」ことが特徴です。もっと分かり易い言葉を使えば、男の子は「すぐに興奮して突っ走る」、女の子は「物静かで冷静に考える」といった違いがあります。さて、この癇癪、パニック、大声を出すという症状は、「うっぷんが強い」時に現れるものです。女児に現れないのは、いつも「冷静な思考」をする特性があるため、「うっぷん」が溜まりにくいからです。ですが世の中には「男勝り」という言葉があるように、その様な女児では癇癪等は起こりえますが。

改めて、癇癪、パニック、大声を出すことについて是非、親御さんに知っておいて頂きたいことがあります。実は癇癪、パニック、大声を出すことについて皆さんは、自閉症等の子供達だけに現れるものだと思っていらっしゃらないでしょうか。実は当院専門で扱っている小児疾患、脳性麻痺のPVL児(中等度~重度)にも現れます。そして癇癪を起すのは同様に、男児のみです。

ここで癇癪(自傷行為の出現)、パニック、大声を出すことを取り上げた理由は、心配されるような知的障害は自閉症等には、殆ど無いことを触れておきたかったからです。通常脳性麻痺PVLの特徴は「知的障害を受けない」ことで有名です。PVLでも癇癪が起こるのは何故でしょう。その理由は健常児とPVLの成長の違いを見れば分かります。健常児の場合、日々の成長で1才になり、3才になり、5才になるにつれ多くのことが分かるようになります。1才までは手に触ったものや、お口に入れて味わって理解することしかできませんでしたが、3才になれば歩いたり、走ったり。5才になれば色々なおもちゃの遊び方も分かれば、自転車に乗ったり公園で木に登ったり、興奮性の強い男の子は、明けても暮れても走りっぱなしというくらい、元気いっぱいです。

さて、それに対してもう一方のPVLの男の子を見てみましょう。普通の子に比べ、3才になっても5才になっても、歩いたり走ったり、自転車に乗ったり、公園にも行けない、木登りも一切できない男の子がいたらどうでしょう。知的障害はないので、楽しいことは全て理解しています。外ではお友達の楽しそうな姿、公園ではしゃぐ男の子たち、飛んだり跳ねたり大声を出して笑っている集団。ですが、その男の子だけ何一つできません。その理由は強い「運動障害」があるからです。PVLの場合、運動障害が特徴です。知的能力は殆ど障害が出ないため、全てのことを良く分かっており十分に理解しています。ですが「やりたいけど出来ない」、「歩きたい、走りたい」のに思った通りに歩くことも走ることも出来ません。その「うっぷん」は段々と強くなっていきます。PVL児で中等度~重度のお子さん方も、6才、10才、15才と年齢が上がっていくにつれ癇癪(自傷行為の出現)、大声を出すなどが発生します。良く起こることは「頭を壁にぶつける」、自身の「腕を噛む」ことがあり、大声を出してパニックを起こすこともあります。「頭を壁にぶつける」、「腕を噛む」といった自傷行為は殆ど男の子に起こり、年齢が6才前後を過ぎると、「欲求」、「うっぷん」が一段と強まるため、癇癪だけでは済まなくなり「自傷行為」が出現することが多くなってきます。*「自傷行為」は様々な形で起こります。「壁に頭をぶつける」、「腕を噛む」、「自分の頭を自分で叩く」、「自分の目を指でつぶそうとする」、自身に向かわず「兄弟に強く当たる」など。その他多くの症例があります。

癇癪(自傷行為)、パニック、大声を出すことは「うっぷん」が溜まると自然に出てしまうものです。我々大人の世界でも、「大失恋で手首などを刃物で傷付ける」、「失敗の連続で壁に頭をぶつける(男性/ドラマのシーンでもよくある)」となって「やけくそになる」ことは、健常な大人にも在りがちなことではないでしょうか。「何か異常なことがある」から、「心配されることがある」から起こっているのではありませんので、どうかご安心して下さい。「やりたい」のに「できない」状態が続くと、誰であっても癇癪(自傷行為)、パニック、大声を出すことを知っておいて下さい。自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)で起こるこれ等の諸症状は、自律神経が修復活性化されたとき、自然に無くなっていくことでしょう。