初診：4か月
出生：34週2日 2296g
診断名：脳室周囲白質軟化症
＊2021・12月ウエストてんかん発作(6か月)
今までの経過
初診の時の印象は、まだ４か月ということもあり、大きな姿勢の崩れなど将来姿勢異常につながりそうな兆候は出ていませんでした。痙性というよりは、弛緩している中に、時々両足をピーンと突っ張る動作があり、これがpvlの特徴だなと思いました。
経過は順調でしたが、年末にお母さまからのお電話で、指しゃぶりをしていたら突然手が口から離れるような動作があったとご相談があり、すぐに病院に行って頂き、ウエストてんかんの発作ということが後に分かりました。2021年、年末から2022年、年明けにかけ、本当に不安で心配な時間を過ごされたと思います。
しかし、発作後のSくんはみるみる回復をみせてくれ、ハイハイ、つかまり立ち、つたえ歩きまで、毎月来院するたびにできるようになる事が増え、私が驚くほどでした。
本当に喜ばしいことです。あれは本当にウエストてんかん発作だったのかと思うほどでした。治療のボリュームはなるべく抑えていましたが、これからはSくんの運動量がますます増えると思うので、少しずつ内容を変えていく予定です。
『歩行』が段々視野に入ってきたので、このまま、外反扁平足や姿勢異常を抑えながら、しっかり経過を見ていきたいと思います。 ユーモアがあるご両親で、泣き声のなかに、いつも笑い声がある治療風景です。 これからも、Sくんの成長をみなさんで見守っていきましょう。
2023年4月 担当 亀田
お母さんより
令和３年10月2日初めて大和鍼灸院受診。生後4か月。 生まれて４週目にpvlと診断されました。 ドクターにこの「子は歩けません」とはっきりと言われてしまい悲しい日々を過ごしていました。 そんな中、じいじが大和鍼灸院を見つけてくれて、通院する事に。
院長先生、亀田先生にお会いして、この子は歩けるようになる!と希望が持て、とても安堵しました。
それからは、月に1回２日間の治療を続けてきました。
途中７か月の時にWest症候群を発症し、そのせいで首すわりなども、また振り出しに戻ってしまいました。 ですがその後の成長のスピードはとても速く、順調に出来ることが増えていきました。
歩けないと言われた息子は今、つたえ歩き、ハイハイも上手になり、歩行器を押して歩けるようになりました。 それでもこの子は歩けないというのですか?と思うほどです。
本当に大和鍼灸院に出会えて良かったと思っています。 先生方にも感謝しかありません。 これからもお世話になります。よろしくお願いします。
令和５年4月12日 母。
