K・Rくん / 脳室周囲白質軟化症(PVL)の治療ならさいたま市の大和鍼灸院へ

K・Rくん
K・Rくん
初診:初診2歳10か月
出生:33週0日 1620g
診断名:脳室周囲白質軟化症

お母さんより

33週0日、1620gで生まれました。退院する前にpvlの可能性もあり(2022・1月MRI診断)、成長すると共に症状が表れる可能性もあると言われ、何も表れないことを願っていましたが寝返りも遅く、できたのは1歳になってからでした。

生後3か月くらいから病院のリハビリに通っていますが、成長と共に動きに違和感があり左手と左足が多少つっぱり、つかまり立ちまではできるようになりましたが、独立して立つことが2歳になってもできませんでした。

リハビリに通っていてもなかなか動きに進歩がないことが不安になり、色々と調べていたら、この大和鍼灸院にたどりつきました。少しでも良くなる可能性を信じて令和4年6月に相談し、通院を始めてから8か月がたちます。

頻繫に通うことができていませんが、鍼と体操をしてもらった後は分かりやすいくらい動きがよくなっています。

治療を始めた頃と比べると手足が動かしやすくなってきたり姿勢も改善してもらえたりしたせいなのか、自分でやろうとすることが増えたように思います。

左の手足は右よりやはり動かしづらそうですが、右手だけで壁などに手をついたり、つかんだりして左手を離して歩いてみたり、階段の登り降りが前より早くなったり、ボールを投げる時、地面に叩きつけていたのが、腕が後ろまで上がって投げられるようになってきました。

毎回、鍼と体操をする時は、できることなら代わってあげたいくらい泣いていますが、頑張った分の成果は得られていると思います。

まだ通って8か月、1か月に2~3回くらいしか行っていないので一人で、立ったり歩くまでには至っていません。少しずつ手足の緊張や筋肉を上手に使えるようになって、一日でも早く立ったり歩けるようになるように、これからも先生方にお世話になりたいと思っています。

もう少し治療を早く始めていれば良かったのかなと思ったのが正直な気持ちです。
私自身が一番焦ってしまっている気がしますが、少しずつの成長を一緒に頑張っていきたいと思います。

2023・2月 K・Rくん 2歳10か月

担当より

K君を初めてみた時の印象は、がっちりタイプで筋力も強そう、つかまり立ちができているので、比較的早いうちから効果が現れてくるタイプだと思いました。 又、よりきれいな自力での歩行が目指せるのではと思いました。左右の足の長さが数センチ違っていたので、麻痺の強さに伴い体の使い方のアンバランスさが伺えました。まずは早い段階で姿勢異常を修正していくことを目標としました。<ご本人は動くことが大好きな子でしたので、かかとが下りず動きにくさを感じていたと思います。動ける子ほど体(筋肉)を使い、姿勢異常が現れやすいとも言えるので、このタイミングで治療をしていただき、とてもよかったと思います。

簡単に経過を振り返っていきましょう。

施術の経過

1か月目

スプーンが一人で上手に使えるようになりました。 ジャングルジムを足の裏でつけるようになりました。 ばんざいが両手を伸ばしてできるようになりました。 伝え歩きの時に足の甲を引きずらず歩けるようになりました。 床に置いてあるも物をまたげるようになりました。 柵や台につかまって膝の曲げ伸ばしをするようになりました。


2~3か月目

つかまり立ちをしている状態から名前を呼ぶと、少しの間手を離し一歩自分で足を出せるようなりました。
動きにスピードが出てきました。
柵につかまり、しゃがんだ姿勢から足底をついて立てるようになりました。(今までは足の甲をついていた)
つかまり立ちの手を離せるようになり、一人でしゃがめるようになりました。
スプーンの持ち方・食べ方、イスの座り方もよくなった。スプーンを持つ時はいつも体幹に腕がくっついていた。座り方も背すじを伸ばして姿勢を保てるようになりました。


4~5か月目

右手をつないでお散歩できるようになりました。
自分から壁を使わず立ち上がる練習をするようになりました。
言葉の発音がはっきりしてきました。


6か月~現在

大きめのポール投げで両腕を同じように頭の伸ばして投げられるようになりました。
四つばい姿勢で手のひら全部をパーに開いてつけるようになりました。
ほぼ一人でしゃがむ、立つができるようになりました。

振り返るとなかなのハイペースで効果が現れましたね。
毎回できるようになる事が増えてきました。
これは、今まで体の動きを邪魔していた麻痺による筋の緊張や、体についた癖が取れてきたという事です。また体を動かすことで、興味関心、知的能力の発育も促されます。言葉に変化があったのも治療効果かも知れません。

これから様々な動作を覚えていく段階で、新たな姿勢異常が出やすくなる可能性もありますが、かなりの確率で防げることも確かです。
3歳のお誕生日を目安に、独歩の兆候が見えそうです。かかとが完全に下りるまではまだ時間がかかりますが、小さな目標をたてながら焦らず成長を見ていきましょう。

初めは泣いてばかりのK君でしたが、最近ではお話を聞いてくれる余裕もあり、トレーニングでは積極的に「たつー」(立ちたい)と言ってくれます。
アクロバティックな動きや腕立て伏せなど、こちらがびっくりする動きを見せてくれることもあります。とにかく動くことが大好きなので、より正しい姿勢で体を動かせるよう、これからもいっしょにがんばろうね!
親御様の日ごろのご協力に感謝しています。

2023・2月 担当:亀田

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