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PVL/脳室周囲白質軟化症 レポート7
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PVL/脳室周囲白質軟化症 治療前・治療後の最新動画 レポート7

レポート1~4までは、PVL(脳室周囲白質軟化症)当院の指標、PVL/大和スケール・グレード3を軸に公開致しました。グレード3は様々な緊張はあるものの、「独歩が出来る」お子さんのグループになります。緊張、運動障害の出方がはっきりしており、また軽度グループなので、治療効果の変化が大きく出やすく、分かり易いグループになります。参考までに下記に、グレード1~3、グレード4~6、グレード7、8、グレード9、10を掲載します。

  • グレード1~3 軽度であり、かかとが浮いてしまう、足先が内転するなど、様々な緊張や硬さといった麻痺はあるものの、自身での立位、独歩が出来る。
  • グレード4~6 やや重い運動障害や若干の知的障害を伴う場合がある。自身での立位不可、独歩不可。全身各所の筋の過緊張が強く出ており、足がクロスする。
  • グレード7、8 出生時体重500g以下で予後不良、または新生児仮死などの合併症をわずかながら伴うグループ。かなり重い運動障害や知的障害がある。自身での立位不可、独歩不可。グレード4~6よりも一段と全身の過緊張が強く出る。
  • グレード9、10 最重度の運動障害、知的障害がある。3才になっても寝返り不可、移動不可、視力0で、治療効果が大変出にくいタイプ。

独歩が出来るタイプのお子さん方は、治療期間が最も早く終了するタイプですので、
独歩が出来るお子さんがいらっしゃる方は、早期に治療を行った方が良いでしょう。レポート4までは、分かり易い変化をする、独歩が出来る軽度グループを先行して公開致しました。さて、準備が整ってきましたのでこれより、やや重いグループ、グレード4~6をしばらく公開致します。今しばらくお待ち下さい。

 

レポート7

I.N君 東京都在住 初診 令和元年5月22日(1才4ヶ月)PVL(脳室周囲白質軟化症) 3週間特別治療 令和元年10月2日実施

医師から言われた言葉

PVLはとても個人差のある病気なので、歩けるようになるか、歩けないかも知れません。成長してみないと分かりません。

 

成長の節目の記録
出生  31週 1,716g
首すわり 5ヶ月
寝返り  1才0ヶ月
ずりばい 1才4ヶ月
伝え歩き 1才11ヶ月
つかまり立ち 2才2ヶ月

 

PVL/脳室周囲白質軟化症動画1 令和2年(2020年) 6月17日公開

 

 

お母様からのコメント

胎盤剥離により、緊急帝王切開をし、31週、1,716gで出生しました。
出生後、PVLと診断されました。

1歳に到達するまで寝返りができず、少しでも症状を改善できる道はないか探っていたところ、Webサイトで大和鍼灸院を見つけ「通院しないで後悔するよりは」と思い、1歳4か月のときに通院させていただくようになりました。

1歳9か月のときに3週間の集中治療を実施していただきました。集中治療終了後、1か月間は、脱力したような様子でしたが、以降は、割座の姿勢・ハイハイができるようになりました。

現在は、2歳5か月ですが、踵が浮いている状態のときが度々あるものの、つかまり立ち・つたい歩きまでできるようになりました。

通院は楽ではありませんが、今後の成長を楽しみに家族3人で頑張っていきたいと思います。院長さま、スタッフのみなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

 

院長コメント  I.N君 PVL(脳室周囲白質軟化症) グレード6

I.N君は、10月2日のPVL(脳室周囲白質軟化症)専用、3週間特別治療実施までの4ヶ月少々は、当院の通常治療を行っていました。特別治療開始時、I.N君は1才9ヶ月になりますが、その辺りから見てみましょう。今回の動画は6本入っており、1つ目は特別治療直前で、2~6本目が治療後の経過となります。では、解説していきましょう。

1つ目はズリバイから始まりますが、両肘を使い、足は左を多用しているのが分かります。全身が一本の棒状に動き、やや弓なりとなった痙性反射がみられます。ズリバイの内容としては全身の過緊張が見られ、非常に重い様子が伺えます。

さて、2本目ですがまず、特別治療1ヶ月後になります。全身の非常に重い過緊張が取り除かれている点に注目して頂きます。1本目では手は「グー」となり内転が強く、肘の使い方も硬い様子です。全身が1本の柱のようになり、頸部、体幹、腰部、股関節、膝関節、足首に弛緩する動きがなく、緩んだしなやかな様子が一切ありません。ですが2本目では、全身が緩んだ様子となり、手、肘、肩、体幹、お尻(股関節)、膝、足首に至る全ヶ所が一気に緩んできました。柔らかい動きでお尻を「ひょい」と上げています。この状態は、今後の回復にとって大きな前進と言えるでしょう。

3本目は柔らかい動きで、少しハイハイが出来るようになりました。床がビニール素材のようで、少々滑り気味ですが正しい動きが出来ています。4本目は特別治療から5ヶ月後になりますが、いよいよつかまり立ちが自身の力で出来るようになります。また、ここでは「かかと」が浮いてしまうのがグレード6のお子さんです。

その2ヶ月後、自身でつかまり立ちの後、ゆっくり「かかと」を下ろすことも獲得し始めます。最後は「力み」、「緊張」が、かなり取れたハイハイが出来るようにもなってきました。特別治療実施前にあたる動画の1本目は、全身過緊張の硬いズリバイまでしか出来ませんでしたが、動画最後の「つかまり立ちからかかとを着ける」、「柔らかい動きのハイハイ」まで、特別治療後7ヶ月間で獲得できました。I.N君は今後も更に、回復し続けて行きます。

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