全身性エリテマトーデス(SLE)
SLE(全身性エリテマトーデス)への、当院の取り組み
従来までの、SLE(全身性エリテマトーデス)への当院治療法は、「脳神経」、「免疫系」に特化した治療内容となり、自己免疫疾患については著しい効果を発揮してきました。令和元年、各疾患毎に治療内容の大掛かりな見直しが行われました。SLE(全身性エリテマトーデス)を含め、自己免疫疾患に「自律神経」への働き掛けを治療に追加した結果、今まで以上の効果が顕著に表れたため、新しい治療法を導入致します。この治療法の導入により、従来よりも高い効果が得られまた、治療頻度が軽減される利点があります。具体的な内容については、ご来院時にご案内させて頂きます。また、「自律神経」の大切さ、有用性については、トップページ上段「治療メニュー」から「特設・自律神経」をご参照下さい。
全身性エリテマトーデス(SLE)
SLEは典型的な自己免疫疾患の1つであり、免疫異常は多岐にわたる。原因は多遺伝因子や環境因子、また原因不明の部分もある。日本人有病率は1000人に1人の割合で妊娠可能年齢の女性に多く発症する。
主症状
発症の主たるものに紅斑などの皮疹、尿蛋白、腎障害、中枢神経障害(痙攣、精神病)、血球減少、全身症状として発熱、多関節痛、倦怠感、骨形成異常などがある。
近代医学の試み
SLEでの治療法は原則として薬物治療が行われる。副腎皮質ホルモンを原則とし、臓器病変が重篤であればプレドニゾロン、ループ腎炎にはアザチオプリン、シクロホスファミドを、末梢循環障害にはベラプロストなどを用い、病変の種類に応じて対症療法を行うが、画期的な回復は困難である。
当院での治療法・実績
ご存知の通りSLEは難病であり公費対象となる疾患です。
全国罹患者数は6~10万人と言われ男女比は1:9と圧倒的に女性が多く、15才~65才の中では子供を生む年齢に多く年をとると男女比が小さくなります。
さて、結論から言えば、SLEは極端な例を除いてほぼ「著しく回復」すると言っても良いでしょう。全身遊走性の痛みは消え微熱も平熱となります。そして最後はどの方も血液検査をして頂き、RA(リウマチ検査)+、++(プラスⅠ、プラスⅡ)の陽性反応からRA-(マイナス)となり、陰性という結果となります。
では何故自己攻撃が止まり、正常化の方向へ行くのか。自己免疫疾患で最も軽いもので代表的なものは「花粉症」でしょう。自己攻撃が止まる体内メカリズムについての詳細は、全身の必要な部分に、同時に特別な刺激を脳神経、免疫系に与えることが重要となります。脳神経、免疫系に同時に特殊な刺激を与え続けると、過剰反応を起こしている免疫系は「易疲労」を起し「興奮できない状態」となり、自己攻撃の反応を停止してしまう特性をもっています。
過剰反応が停止する他の理由もいくつかありますが、当院のホームページ内には収まりきらないため割愛させて頂きます(受診時に説明させて頂きます)。また治療頻度についてですが、多くの臨床結果より、遠方の方は1~2ヶ月に1度の治療ペースでも十分に回復が可能となって参りましたので、安心して治療に専念頂けると思います。
※自己免疫疾患の1つでもある関節リウマチは、関節の骨変形は殆ど治り、神経性の痛みも消失します。またRA(リウマチ炎症反応検査)では、陽性から陰性へと回復する。SLEも同様に、当院では「自己免疫」に関する疾患さんの殆どは、著しい回復が可能と考えております。
*リウマチ、SLE、クローン病などの自己免疫疾患では、病院から処方される強いお薬を長く服用されている場合、回復が非常に困難となる場合があります。当院での治療をお考えの方は出来るだけ早期に、お薬の服用をお止め頂くか、減らして頂くようお勧めしております。
令和4年の症例
最近治療を行った症例の一部をご紹介しましょう。
M.Aさん(38才女性、岩手県在住) / 令和4年病院にてSLE(全身性エリテマトーデス)と診断を受ける。 2022年春、様々な症状が発生し病院を受診、SLEと診断される。3種類のステロイド、その他4種類の薬を処方されて毎日服用。薬を服用後、今までにないだるさ、微熱なども発生し症状が悪化。不安になり当院を受診。「薬をあまり飲みたくない」と相談を受け、薬の量を減らしながら治療を開始。ご本人治療を開始してすぐに体調が良くなり、大変喜んでいらっしゃいました。ですが定期的に受診している病院での検査結果を見た担当医から、「薬を少しでも減らせば、人工透析になりますよ。どうなっても知りませんよ」と言われますが、ご本人の意思で鍼治療と自律神経を安定させる方法を実施し続けます。当院から「セカンドオピニオン」の必要性をお伝えし、病院を変える決心をされ当院紹介の病院を受診。血液検査を受け担当医から「異常所見はありません。薬を飲む必要はなく、SLEではないと思います」との診断を受け、大変喜んでいらっしゃいました。
近年病院では、尿検査や血液検査などで尿蛋白やクレアチニン数値、その他の基準値をみてすぐに「SLEです、すぐに薬を始めて下さい」と誤った診断をされるケースが非常に多く見受けられます。尿蛋白やクレアチニン数値は、精神的な疲労や、仕事による筋力疲労、その他様々な日常生活からも強い影響を受け、尿蛋白、クレアチニン数値はすぐに変動するものです。数値が基準値を超えたからと言って慌てることはありません。ご心配になった方は是非一度当院をご受診下さい。(*セカンドオピニオンの病院を受診するころにはすべての薬を止めております)。
令和4年より新設
当院では、多くの疾患に「自律神経」が深く関与していると考えております。「自律神経」には抗炎症作用、整腸作用、血圧作用、睡眠調節、ホルモン作用、その他多岐にわたる器官の正常化作用を有するだけでなく、不安やイライラ、焦燥感など精神的な調節作用にも「自律神経」は係わっております。殊に自己免疫疾患であるクローン病、SLEの発症源は、強いストレスから由来することが判明しています。つまり、強いストレス下にさらされ続けると自律神経が不安定となり、その結果免疫系に誤作動が発生し、様々な炎症、自己攻撃が起こっているメカニズムであることが、当院内臨床結果から明らかとなっています。当院で令和4年より導入した「自律神経」活性化を合わせて臨床現場に導入した結果、今まで以上の回復結果が得られております。この治療法を導入すれば、当院の鍼治療の頻度を減らすことが可能となるばかりか、遠方の方、なかなか治療に通えないといった患者さんでも気軽に、受診することが出来ると思います。是非こちらもご一読下さい。*遠方でなかなか来院できない方、鍼治療より気軽に出来るものをお考えの方は、当院推奨のこちらからまず実施なさってみて下さい。十分な効果が期待できます。「特設・自律神経」ページ下にご案内があります。
お気軽にお問い合わせ下さい
当院にご関心のある方や、通院はしないけれど自分の病気や症状についていろいろ知りたい、相談したいという方等、小さな質問でも随時お答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
尚、鍼治療の効果と症状の改善は、病気の軽重・種類・発症時期・患者の体質・年齢・体力など様々な状況によって左右されますので、先ずご相談ください。