PVL(脳室周囲白質軟化症)と診断された、全国父兄の方々へ
PVL(脳室周囲白質軟化症)について
PVL児を持つ親御さん方より多くご質問があります。それは、お医者さんから「お子さんはPVLで、将来麻痺が出るでしょう」と言われ、「頭が真っ白になってしまいます。PVLと言われても良く分かりません」。どうして治っていくのか、何か決定的な手掛かりや説明が欲しいです、といったご意見が多く寄せられます。
不安な気持ちでいらっしゃる親御さん方にとって、「鍼治療」をお考えの場合、どの「鍼灸院」を選んだら良いのか、大きな指標になることをお伝えさせて頂きます。まず、鍼治療の「一般的効果」について知っておきましょう。「PVL(脳室周囲白質軟化症)」小児麻痺に対して、「鍼治療」自体、有効な治療法となります。さて、その効果の出る「範囲」や「種類」を列記致します。鍼治療を始めると、「手の動きが良くなった」、「寝返りを打てるようになった」、「言葉が多く出るようになった」、「股関節が柔らかくなった」、「かかとが随分柔らかくなった」、「ズリ這いが早くなった」など、その他多くの変化が現れます。しかし、一般的な鍼治療の効果は、この程度までが殆どです。当院の目指す治療内容はあくまで「全治レベル」であり、①「介助無しで、一人で綺麗に立てる」、②「介助無しで、一人でかかとを着けて綺麗に歩ける」、③「一人で、かかとを着けて、走る、ジャンプする、自転車に乗れる」ことです。お子様のグレードにもよりますが、多くの子供達はこの3つを目標に治療を行っています。
PVL(脳室周囲白質軟化症)について、「鍼灸院」の実力を見極める決定的なことは、次の2点をご参考になさって下さい。
1. 当院「PVL(脳室周囲白質軟化症)」ページに掲載されている、綺麗に立っている「立位写真」をご確認下さい。 これら「立位写真」は明確な証明となります。綺麗な立位を実現する場合、両上肢の麻痺、背部、股関節、足関節等、主要な部分の麻痺が、完全に取れなければ「綺麗な立位」は出来ません(病院の「PT」、「OT」などでも非常に軽度の場合、治ってしまうケースもあります/大和スケール・グレード1程度以内)。ここで、最も大切なことは、正確な「出生日数」と「出生時体重」の2点になります(病院でも同様です)。出生時本人が、どの程度の状態なのか、症状の重さを診断するために上記2点は必須となります。よって軽度の体重(グラム数)だけでなく、2,000g前後の中等度や、1500g前後のやや症状が重い小児でも、「PVL専門」であれば当然、病院でも治ってしまう軽度だけでなく、2,000g前後の中等度、1,500g前後の重度なども、「治せる実力」の証明として、写真と共に上記2点も必ず明記しなければいけません。多くの明確な根拠、証明が必要になることを指標として下さい。
R.K君
36週/2,013g
T.H君
32週/1,770g
T.T君
28週/1,280g
R.Sちゃん
30週/1,593g
2.「PVL(脳室周囲白質軟化症)」を専門としている場合、患者さん方に分かり易く「何故、治ってしまうのか」を説明できているのかが、とても大切になります。何故「脳性麻痺の原因」が多種多様(急性脳症、てんかん、水頭症、出生時仮死など)ある中、「PVL(脳室周囲白質軟化症)」だけを特別に取り上げているのか、等を見極めの指針にして下さい。*写真をご提供下さいました親御さん方へ、深く感謝致します。
上記の解説が、「PVL(脳室周囲白質軟化症)」児を持つご父兄の方々のご参考になれば幸いです。