自閉症・最新レポート / 諸症状が殆ど消えかかっている 2024年1月6日
当院では自閉症に対する治療法が確立したと考え、2022年7月「自閉症」専用ページをオープンしました。まず初めに、諸症状を引き起こす原因となるのは「自律神経」の損傷であることは、当院の臨床結果からほぼ間違いないと結論付けております。ここ1年半余りの臨床結果と、当院の治療についてご案内致します。
さて、2023年12月までの臨床結果から特筆すべき結果が徐々に表れ始めておりますのでここでご報告を致します。当院では2022年7月より、3つのタイプの治療法を提案しておりました。その方法は以下の通りです。
- 自律神経を活性化させる方法のみ(ご自宅で容易にできる)
- 自律神経を活性化させる方法+皮内鍼の併用(ご自宅で容易にできる)
- 自律神経を活性化させる方法+当院の鍼治療を併用
2022年7月より全国の親御さん方や海外からも非常に多くのお問い合わせやご受診頂き、皆さん上記3タイプの方法を試されました。ごく一部のお子さん(自律神経を活性化させる方法を嫌がるなど)を除いて殆どのお子さんは、上記の1、2、3で一斉に回復変化を致しました。このことからも1の「自律神経に特化した方法」を実施して変化した結果からも、やはり自律神経が原因であることが分かる結論と言えるでしょう。
さてここで特筆すべきは1と2を実施したお子さん方と、3を実施したお子さん方で大きな違いが昨年12月(2023、12月)までに見られたことです。上記1、2を実施されたお子さん方は「癇癪が無くなった」、「言葉が出てきた、増えてきた」、「落ち着きが出てきた」、「こだわりが無くなってきた」など、様々な変化を示すお子さんが多く見受けられました。
次に3である当院の鍼治療を実施されたお子さん方のグループに強い変化が出てきております。一昨年から自閉症ページをオープンしてすぐに、「自閉症」の治療希望の方がたくさんいらっしゃり、お問い合わせも多く寄せられました。その中で、試しに1~2回鍼治療を希望される方が非常に多く、また鍼治療を希望されても、お子さんが大暴れしてしまい断念せざるを得ないお子さんもいらっしゃいました。その中で3組のお子さんだけは当院の鍼治療を継続して実施しておりました。
1組目:当院の鍼治療を実施して約12ヶ月後の昨年11月。
小学生のお子さんで、正常な会話が出来ない、パニックになる、落ち着きがなく絶えず動き回る、こだわりが強いなど、強い症状が出ていましたが、昨年11月ごろには初めて、「正しい会話が出来る(短い会話)」、「落ち着きが出てくる」、「こだわりが無くなる」など、心配された多くの諸症状が消えかかってきました。ただ、諸事情により2023年11月までの治療が最後となり、経過観察が出来ない状態でおります。
2組目:当院の鍼治療を実施して約6ヶ月後の昨年12月。
小学校低学年のお子さんで、1組目のお子さんと同じ月に大きな変化が出てきております。文章を書くと、1行しか書けなかったのに、ページ一杯まで書けるようになる。食事は、ほんの少量でも2時間くらいかかっていたのに、とても短い時間で食べられるようになる。計算が苦手でしたが計算が出来るようになる。当院の所見では、全般的に落ち着きが出てきており、「随分と様変わりし、発言内容や動作が、普通のお子さん」であると診断しました。詳細については、経過観察とともに随時ご報告したいと思います。
3組目:当院の鍼治療を実施して約6ヶ月が経つ園児のお子さん
現在言葉が増えたり、変化が出ておりますが、もう少し時間が必要と思われ、このお子さんは今後の変化に注目しております。
1組目のお子さんは残念ですが昨年11月で治療が終了したため、その後を確認できませんが、去年の11月、2組目のお子さん同様、急に「普通の会話」が院内で初めて確認できたばかりか、来院時に必ず起こるこだわりやパニックが一切起こらず、終始落ち着いておりました。2組目のお子さんも同様に、来院時はいつも「そわそわ」しておりやや緊張気味で、言葉の内容も毎回「限定的」でしたが、今までと違った内容の言葉を口にしたり、落ち着きのなかったしぐさが、急速に無くなっている様子が観察できませんでした。当院では自閉症専用ページをオープンする以前から、自閉症児も治療対象としており非常に多くの子供達を診てきました。目線が合わない、目がきょろきょろする、そわそわする、癇癪、パニック、同じ動作を繰り返す、言葉が出ない、早口でしゃべる、いつも動き回る、落ち着きがない、こだわりが強い、いつも同じことをしないと収まらない、腕を噛む、壁に頭をぶつける、その他多数。
1組目のお子さんもそうでしたが、特に2組目のお子さんはいつもと違い終始リラックスしており、お母さんが院長との会話中もいつもは「緊張の目」をして早く帰りたがったのですが、今回はずっと待っており、待っている間「寝転んだり」、「体をふにゃふにゃ」させて遊んでいたり、目は落ち着いて絶えず目線が合う、待っていられるなど、終始リラックスしている動作を見せています。長年自閉症のお子さん方のあらゆる特徴を診続けていたため、逆にそれらの特徴が一切なくなると、専門家としてはそのギャップがより際立って見えてくるものです。これは私見ですが1組目のお子さん同様、2組目のお子さんも「治りつつある」とそう感じております。過去に自閉症の諸症状が全て消失した子供達の経緯と、非常に酷似していると見受けられました。
*現在まだ、「全ての諸症状が消失」したと断定できる段階ではありませんのでご注意ください。
当院の治療案内
昨年12月まで当院では、上記3種類の治療法をご案内させて頂きましたが今年1月より、自律神経を活性化させる方法と併用し、当院鍼治療の実施を奨励致します。当院での治療に関しては、土日は毎週混み合っており、ご案内出来ません。当院の治療をご希望の方は「平日のみ」のご案内となります。また諸般の事情により、平日の受診希望も数組のみしか対応できませんので、予めご了承下さい。
遠方で受診希望の方
当院宿泊施設をご利用頂き、平日午前、午後と2回治療を実施。火曜、水曜、木曜と合計6回の治療をご提案致します。毎週2回の通院治療が基本ですが、遠方の方は1~2ヶ月に1回来院。1週目の3日間だけか、次週も受診頂き6日間実施することも出来ます。様々なプランをご提案できますのでお気軽にご相談下さい。
2024年 1月 6日 大和鍼灸院・院長 横 内 徹